基礎知識

これだけでバッチリ!身長の伸びる仕組みと成長ホルモンの関連性

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「身長ってどういう原理で伸びるんだろう?」

「身長って、骨が大きくなることで伸びるってこと?」

 

子供の身長が伸びる仕組みについて、このように考えているお父さんお母さんは多いかと思います。

知っているようで実は意外と知らない、子供の身長が伸びる仕組み。

 

もちろん、仕組みを知らなくても子供の身長はしっかり伸びます。

しかし、仕組みを知り、骨端線(こつたんせん)やホルモンがどういった時期に存在しているのかを把握しておけば、子供の身長を伸ばすための様々な方法も効果的に実践することができます。

 

そこで当記事では、「子供の身長の伸び」に重要な役割を果たす骨端線と、骨端線に影響を及ぼすホルモンについて紹介していきます。

身長の伸びと骨の関係

突然ですが、身長がどのような仕組みで伸びるのか、ご存知でしょうか?

  • 骨が大きくなることで身長が伸びる
  • 骨の真ん中あたりが長くなることで身長が伸びる

実際のところ、身長が伸びる仕組みについて、このような理解をしている方が多いのですが、厳密には、この認識は間違っています。

実は身長が伸びるのは、「骨端線(こつたんせん)」と呼ばれるものが大きく関わっています。

この骨端線が伸びることで、身長も伸びるのです。

つまり、「骨端線についての正しい知識を知ること」は、「子供の身長を伸ばすための正しい知識を手に入れるということ」でもあるのです。

骨端線とは?

骨端線とは、骨と骨の間のつなぎ目の部分のことをいいます。このつなぎ目が伸びることによって、身長も伸びるということです。

 

骨端線は全身の骨と骨のつなぎ目に存在しますが、こと、身長に限って言えば、

  • 太ももの骨で人体中で最大の長骨である「大腿骨(だいたいこつ)」
  • 膝から足首にかけての長骨である「脛骨(けいこつ)」
  • 背骨

こういった骨にある骨端線が身長の伸びに影響しています。

 

下記に子供と大人の足のレントゲン写真比較を掲載します。

 

 

 

 

 

 

 

 

左の写真が子供の膝部分のレントゲン写真、右の写真が大人の膝部分のレントゲン写真になります。

左の写真の、子供の膝部分の骨に隙間のような線が見えますが、これが「骨端線」になります。

この骨端線の間に軟骨組織があるのですが、子供はこれがまだ硬い骨になっていません。

 

一方、大人の膝のレントゲン写真(写真右)には、骨に隙間のような線がなく、骨端線が存在していないことが分かります。

 

成長期には、この骨端線で骨内部から「軟骨芽細胞(なんこつがさいぼう)」と呼ばれる軟骨が増殖し、段階的に硬い骨に変わっていきます。

これを軟骨性骨化(なんこつせいこっか)と呼ぶのですが、このように軟骨が増殖し、骨化を繰り返すことで骨が伸び、さらには身長が伸びることにもつながるのです。

また、骨端線は「骨端軟骨(こつたんなんこつ)」と呼ばれる軟骨組織が集まる場所です。

この軟骨組織に、脳から指示を受けた脳下垂体(のうかすいたい)から分泌された成長ホルモンが肝臓に働きかけます。

これによって肝臓から分泌されるホルモンが骨端線にある骨端軟骨に成長ホルモンが作用し、軟骨芽細胞が増殖します。

その結果、「つなぎ目の隙間」である骨端線で骨端軟骨が増殖し、その隙間が押し広げられ、同時に軟骨は硬い骨となっていきます

つまり、身長が伸びることは、「骨と骨の繋ぎ目の隙間が伸びる」現象を指しています。

骨端線が消失する年齢

身長が伸びなくなる理由は、「骨端線がなくなってしまうから」です。

身長がグングン伸びるのは、一般的に10~17歳前後の「第二次性徴期」と言われ、この時期に骨端線が一番成長します。

しかし、第二次性徴期を過ぎると、骨端線はなくなり、身長の伸びも止まります。

骨端線は一度なくなると再び出てくることはないので、「骨端線の消失=身長の伸びが止まる」ということになるのです。

 

ただし、男性では25歳くらい、女性では22歳くらいまでは骨端線が残っている場合もあり、第二次性徴期を過ぎても身長が伸び続けるケースがあります。

身長の伸びに不可欠な骨端線の成長方法

骨端線の成長のためには、骨に必要な栄養素及び、成長ホルモン以外にも、甲状腺ホルモン、性ホルモンの3つのホルモンが大きく関わってきます。

骨に必要な栄養素については、こちらのリンク先のページを参照していただき、ここでは3種のホルモンについて紹介していきます。

成長ホルモン

骨端線の成長に一番重要なのが成長ホルモンです。

成長ホルモンは成長作用とタンパク質合成を促進する作用があり、身体の成長、修復、疲労回復のために必要不可欠なホルモンです。

成長ホルモンは、成人後も分泌され、生命維持のためにも欠かせないホルモンですが、第二次性徴期には特に分泌量が多く、各組織の増殖・成長を促します。

 

身長を伸ばすためには、骨端線が存在する間に成長ホルモンを多く分泌させて、軟骨組織をドンドン作り出すことが大事になってきます。

成長ホルモンがよく分泌されるためには、睡眠がとても重要です。

成長ホルモンは、寝付いてから2~3時間くらいまでの一番深い睡眠の時に大量に分泌され、よく分泌される時間帯は「22時~2時」の睡眠時になります。

睡眠が浅いと分泌されにくくなってしまうので、身長を伸ばすためには質の良い睡眠を取ることが大切になります。

 

睡眠はこれでバッチリ!年代別の睡眠のコツと効果的な5つの実践法

 

また、睡眠の他にも適度な運動や骨を作るタンパク質、カルシウムなどの栄養素を摂ることも大事です。

これだけでOK!身長と運動のポイント2つと年代別実践法

たったこれだけ!子供の身長に効果的な栄養素と食事のポイント5つ

甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンとは、喉仏にある甲状腺という内分泌臓器から分泌されるホルモンのことで、新陳代謝を促す働きがあります。

新陳代謝が活発になると骨も伸びやすくなるので、成長ホルモンと同様に大切です。

 

甲状腺ホルモンの分泌が悪いと、身長を伸ばすことができず低身長になってしまいます。

また、それだけでなく全身の代謝機能の乱れ、倦怠感や体温の低下、脱毛、記憶力の低下などといった症状を引き起こします。

この甲状腺ホルモンの分泌が悪い状態を、甲状腺機能低下症と呼びます。

甲状腺ホルモンを分泌させるためには、ヨウ素を含む食品を食べることで活発に分泌させることができます。

<主な食品>
海藻類(昆布、ひじき、わかめ、のり、もずくなど)

性ホルモン

性ホルモンには、男性ホルモンのテストステロンと女性ホルモンのエストロゲンがあり、それぞれ精巣と卵巣から分泌されます。

性ホルモンは、成長ホルモンや甲状腺ホルモンと違い、分泌が活発だと、身体や骨の成熟が促進され、早めに身長も伸び切ってしまい、最終身長が低くなってしまうという性質があります。

つまり、高身長を目指すのであれば、性ホルモンの分泌を促さないようにすることが大事です。

 

特に、ハードな運動を続けると性ホルモンの分泌が活発になり、早めに思春期が訪れてしまいます。

そのため、上半身だけ、下半身だけといった特定部分のみ鍛える運動は避け、ダンベルやゴムを使用した筋トレも極力避けた方が良いです。

 

また、睡眠時間が短かったり、過度なストレスを受けていると性ホルモンが活発になり、思春期が早く訪れる傾向があります。

欧米人と日本人では、日本人のが思春期が訪れるのが早く、これは睡眠時間の短さからくるもので、それが身長差に現れていると言われています。

まとめ

身長の伸びる仕組みは分かっていただけたでしょうか?

冒頭でも書かせて頂いた通り、「骨端線についての正しい知識を知ること」は、「子供の身長を伸ばすための正しい知識を手に入れるということ」でもあります。

そして、その骨端線を成長させるために重要なのが下記の2つのホルモンですね。

  • 成長ホルモン
  • 甲状腺ホルモン

特に成長ホルモンが骨端線の成長には非常に重要で、第二次性徴期の身長の伸びを含めた身体の大幅な成長に大きく関わってきます。

甲状腺ホルモンや性ホルモンについてももちろん大事ですが、成長ホルモンの分泌に重点を置くことで、身長の伸びはほとんど心配はないと言っても過言ではありません。 

そして成長ホルモンを分泌させていくためには、栄養・睡眠・運動がとても重要になってきます。

たったこれだけ!子供の身長に効果的な栄養素と食事のポイント5つ

睡眠はこれでバッチリ!年代別の睡眠のコツと効果的な5つの実践法

これだけでOK!身長と運動のポイント2つと年代別実践法

この栄養・睡眠・運動については、上のページの実践法を参考にして、身長UPにつなげてください。

 

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